マイクロニッコール55mm F3.5は、私の一番のお気に入りレンズである。

最も持ち出し率が高いレンズ。

気に入っているポイントはつぎのとおり。

・　高い解像度であり輪郭表現が自然、質感描写がよい（絞り開放からよい。）。

・　ファインダースクリーン上でピントの山がつかみやすいため、ピント合わせに失敗することが少ない、撮影が楽しい。

・　近距離、遠距離ともに自然な写り。

・　絞り値による描写（解像度、周辺光量、色調、トーン）の変化がない。

・　カラーバランスが自然。

・　個性的な外観。レンズが奥まった位置にあり、レンズの銘板が内側にある。ピントリングのゴムのパターンが格子状。

・　見た目が精悍であり、眺めていて楽しい。

・　仕上げが美しい。シルバー仕上げ部分の輝き、黒色仕上げ部分のツヤなど。

どのようなシーン、設定でも安定した画が得られるので信頼できるレンズ。

緻密な描写が必要な風景（紅葉など）や集合写真、人物の近影（子供など）の撮影では、常に持って行きたくなるレンズである。

【スペック】

レンズ構成：　4群5枚（レンズタイプ：クセノター）

最小絞り：　32

最短撮影距離：　0.241m

フィルターサイズ：　52mm

最大径×全長：　65.5mm×64.5mm

重量：　235g

フード：　不要

発売開始: 1970年

価格：　￥25200

作例1　焦点距離55mm、絞りf4

マイクロニッコール